2016年11月22日火曜日

読む本が決まりました。

〔たかやまかついち〕村上春樹氏の「海辺のカフカ」をまず読むことにしました。

村上春樹氏のエッセー紹介⑦

【本が好きだった】

十代の頃は、なによりも本が好きだった。学校の図書館に箱入りの新刊が来ると
その本の入っていた、空き箱をもらい、その臭いを嗅いだ。

それだけでも、幸福だった。そこまでマニアックに書物に引かれていた。

もちろん、読むこともよく読んだ。

紙に活字が印刷してあればね、ほとんどなんだって手に取って読んだ。

各種の文学全集を片っ端から読破した。

中学、高校時代を通して、僕より、たくさん本を読む人に巡りあったことがない。

スペインのガリシア地方にサンティアゴ・デ・コンポステーラとい都市があり、ここの高校生
たちが、「今年一番面白かった本」 を選び、その作家を招待するという事で

僕の「海辺のカフカ」 が選ばれ、海を越えて表彰式に出向くことになった。

こういう若い人達が、こんな遠く離れたところで、熱心にあるときは貪る様に、僕の小説を
読んでくれているのだ、と思うと、とても嬉しかった。

そういえば僕も高校生の頃は目をキラキラさせて時間が経つのも忘れて本を読んでいたな
と思いだした。

〔たかやまかついち〕

私も本が好きだった

9歳から、読み始めた、下田の白浜小学校4年生のときからだ。
朝、早めに学校に行く、図書館の鍵を借りて授業が始まるまでの時間、本を読む、折り目
をつけて、昼休みにまた図書館に行き、続きを読む。帰りには、貸し出し簿に書いて3日間
借りる。

〔村上氏と同じく〕世界文学全集のなかから、名作といわれるものを読んだり、教科書に出
てくる偉人の伝記・・・パスツール・キュリー婦人や、南極点到達、北極点到達。スエズ運河
パナマ運河、マッターホルン初登頂・・・いずれも名前は忘れたが・・数多くの偉人伝を読んだ
それから、シェークスピアも読んだ。「ベニスの商人」とか・・・。

日本人も、多くの人の伝記を読んだ。「間宮林蔵」「ジョン万次郎」他数々
次に、シャーロックホームズ、怪盗ルパン・江戸川乱歩の怪人20面相。
特に、シャーロックホームスの謎解きは面白かった。

6年生の時、日本の歴史、全4巻の購入申し込みがあった。
先生が「これは、中学生レベルの本だけど日本の歴史がよく分かる本だ」という事で
母に ねだって、購入してもらった。
かなり読みでがある本だな!と感じた記憶がある。
全巻読んだ後、間をおいて読み直し、計3回?ぐらいはよんだかなと思う。
お陰で、日本の歴史は、少しは詳しくなった、歴史上の人物もよく分かる。
この本は全4巻、いまだに大事にとってある。

読書は13歳まで続いた。

最後に読んだのは、「マルコポーロ」だったと記憶している。
次に、「ナポレオン」を読もうとして、ほんの少し読んだところで止まった

4年間の読書熱が止まった! ふと止まった! なぜか止まった。
今思うとナポレオンは読んでおけばよかったかな、と思う

村上春樹氏の本、まずは 「海辺のカフカ」 から読んでみることにした。

村上春樹氏、のエッセーの紹介、一部のまた、一部分でしたが、終了します

本を読んだ感想、またの機会に紹介します。







2016年11月21日月曜日

村上春樹氏のエッセーより⑥「スキタイ」組曲

「スキタイ組曲」しっていますか?

僕は古いアナログレコード集めています、

【主にジャズだがクラッシックも】・・・泥沼だよなと思いつつ・・・。

「ヒ゛ニール・ジャンキーズ」という本で紹介された、マーキュリーレコードから出た、
ドラティー指揮ロンドン交響楽団のフロコフィエフの「スキタイ組曲」というのがあります。

吹き込みは、1957年、世界で最初に発売されたステレオレコードの一枚にあたり、録音が
素晴らしいことで知られている。このLPのオークション相場は100弗前後だそうだ。

実は、僕もこの、スキタイ組曲のレコードを所有している。

中古レコード店で、3弗でした。この本を読むまでは、それ程貴重なものとは知らなかった

でも演奏は見事だし、音も素晴らしく、50年以上昔に録音されたものとは、とても、思えない

【たかやまかついち】
村上さんも好きですね!
レコード、オーディオの世界は、まさに 泥沼です、どんどん、はまって沈んでいく!
私も、1956年のステレオレコードあります。
カールシューリヒト指揮、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団の
シューベルトの未完成交響曲・モーツァルトの交響曲35番「ハフナー」
1955年のレコードまではモノラルなので、1956年はまさに、最初のステレオ録音盤
ロンドンレーベルです。
18歳〔1968年〕当時東京で1500円で購入、これが、いい音がします、盤は厚く、重量があり
そして演奏がいい!!
解説を見ても、この演奏は、二曲とも、シューリヒトの名演奏として紹介されています。
これは、自分とっては宝です!興味のない人は、「なにそれ?」というでしょうけどね!

テレビの「なんでも鑑定団」に出てくる、熱の入ったお父さんと、しらけた顔している奥さん
と家族みたいに・・・・!

2016年11月20日日曜日

エッセー⑤おいしいカクテル・20代の頃・小泉今日子

村上春樹氏エッセー⑤

【おいしいカクテルのつくり方〕

僕は20代・・30歳過ぎて小説家になったが、その前7年間は、バーを経営していた。

当然のことだけど、カクテルも良くつくった。シェーカーをシャカシャカと振って。
そのとき思ったんだけど、カクテルをつくるにも、うまい人と下手な人がいる。

うまい人が作ると割りといい加減に作ってもおいしいし、別の人が作ると丁寧に真剣に
作ってもそれほど、おいしくない。

どれだけ、練習しても、だめな人もいれば、最初からすらっと美味なカクテルを作れる人が
いた。
これは、もう生まれつきのものとしかいいようがない。

〔20代】

僕の20代は、ドタバタ忙しいものだった、普通は学校を卒業し、就職をし、それから結婚する
ものだけど、僕の場合、全く逆で、結婚、仕事、後で大学卒業とそういう順番になってしまった

20代の十年間で覚えていることといえば、毎日よく働いたこと、常に借金に追われていたこと
たくさんの猫を飼ったこと

そのほかの事は、ほぼ記憶にない、立ち止まってものをじっくり考える時間の余裕もなかった

皆さんの20代はどんな20代でしたか?

【ベネチアの小泉今日子】

イタリアに住んでいるとき、村上龍が、イタリアに来るというので、日本語の歌のテープを
欲しいと頼んだ。あれこれ五本ぐらいテープをみつくろって持ってきてくれた

ソニーウォークマンがまだ新製品だった時代の話だ。

そのなかで、僕は、「井上陽水」と「小泉今日子」の歌をよく、聞いた。

当時、個人的にずいぶんつらいことがあった、

知らない街をただ歩き回り、同じ音楽テープを繰り返し聞いた

春のベネチアは美しい場所だが、その旅行で覚えているのは、運河の水面から照り返す
穏やかな光と、ヘッドフォンで繰り返される小泉今日子の歌くらいだ。

この人生において、本当に悲しい思いをしたことが何度かある、それを通過することに
よって身体の仕組みがあっちこっちで変化してしまうくらいきつい出来事、

いうまでもないげど、無傷で人生をくぐり抜けることなんて誰にも出来ない

でも、そのたびにそこには、何か特別の音楽があった。ある時には、マイクロディビス
だったしあるときにはブラームスのピアノ協奏曲だった。

また、ある時は、小泉今日子のカセットテープだった。

〔たかやまかついち〕
私も、好きな歌手、歌は沢山あるが、倍賞千恵子はいいな思う、声もいいけど、なにより
発声がすっきり していて聴いていて気持ちがいい!

つづく

2016年11月19日土曜日

村上春樹氏エッセーより④{ちょうどどいい}

【ちょうどいい】

僕はなかなかの歳だけど。自分のことを・おじさん・とは決して呼ばない。

事実的にはおじさんというか、じじいというか、そのあたりなんだけど、
そうは呼ばない、なぜかというと、「私はおじさんだからと」と口にした時点で
人は本物のおじさんになってしまうからだ。

女性の場合も同じで「私なんかもうおばさんだから」といった時に
・・・・たとえ、冗談や謙遜のかたちであったにせよ・・・
その人は本当のおばさんになってしまう。

いったん口に出された言葉には、それくらいの力があります。ほんとに!

僕は人生というものは、年齢相応に生きればいいし、無理して若作りするような
必要はまったくないと考えている。

毎朝、洗面所で顔を洗う、鏡を見て「うーん歳とっちゃったよなー!」と思う、
しかし同時に、「でも実際に歳とってるんだから、まあ、こんなもんだろう」とも思う。
これくらいで、「ちょぅどいいじゃない」 か、と。

僕自身、ハンサムでもなく、音痴だし、天才でもないし、足も長くない
でも僕的には、ちょうどいい。

女性にもてたら、人生が紛糾するだろうし、足が長かったら、飛行機の座席が窮屈
になるだけだし、今あるままの自分でけっこう十分「このへんでちょぅどいいかな」

いずれにせよ
僕にとっては「ちょうどいい」というのが人生のひとつのキーワードになっている。

〔たかやまかついち〕
うーん、村上さんもですか!、でも「ちょうどいい」という思考はいいですね!
人間、年齢は一番気にするところです。
男でも、そうなのだから、女性は、男性の何倍かと思います。
でも、歳相応の美しさというのがあります。
この人若い時よりも、今の方が綺麗だなあ!と思う人がいますね!
もし、高価な特効薬があって、自分だけ、顔も身体も歳とっていなかったら、同窓会に
いった時、気持ち悪がられますよね!
女性が美しいのは、20代ではなく、実は40代、という話しがあります。
人生が楽しいのは60代、特に65歳過ぎると、日本では、高齢者といわれ、いろいろな
特典があります。まず、年金が満額もらえます、また、65歳以上に方には、※※割引
特別支給金とか・・・。
元気で、そこそこの小遣いがあれば、時間も自由が利くし、一番いい時期かも!
私も67歳、割引り恩恵受けています。身体もまあまあ元気です。
これで、もう少し、小遣いが※万円余分にあればと思いますが・・・・
欲をかいたらキリがない、「これくらいでちょうどいいか」

村上さんのエッセーもう2回ほど紹介

つづく





2016年11月12日土曜日

村上春樹氏のエッセーより3

「ローマに感謝しなくては」抜粋

三十代後半、ローマに何年か住んだ事があって・車なしでは生きては行けない・と思い

運転免許を取った、ローマを車で運転するということは実に命の縮まるようなことなのだ、

ローマ市民はハンドルを握ると攻撃的になる・・運転はうまいけど・・

道はどこまでも入り組んで、一方通行だらけ、ずいぶん大変な目にあった、どもそのお蔭で世界の

どこの都市にいってもとくに 物怖じせず、気楽に、はいはい、と運転ができる様になった。

・ローマに感謝しなくては!

イタリアで車を運転して楽しいのは、マニュアルシフトの車が主流であるということだ。ローマ市民

は小排気量のエンジンをシフトチェンジで効率的にひゅんひゅん吹かせ小気味よく走っている。

そういうリズムをいったん身体で理解すると、すっと自然に交通の流れに入っていける、

だから、僕は今でも、マニュアルシフトの車じゃないと落ち着かない。

日本でマニュアルシフトの運転が上手な女性は魅力的に見えます。

たまに、見かけると「いいなあ!」と思う。

たかやまかついち
私もマニュアル派です。現在は660ccの車の5Fマニュアル車にハイオクガソリンを入れて走っています。マニュアルシフト車は道路の状況、車の流れに応じて、思い通りに車を走らせる面白さがある、特に小排気量の車は ちから的にマニュアルがいい。燃費も当然20%ぐらいいい。
高速走行も、5速車なら今の軽なら、十分!料金を払う時は割安で気持ちがいい!

女性がマニュアルシフト車に乗らない理由のひとつに、ハイヒールの靴でクラッチは踏みにくい
何回もするうちに、かかとがめくれてきてしまう・からではないだろうか?それに下に敷いてある
マットが筋状にえぐれてしまう。
よほどのローヒールか、スニーカーっぽい履物ならいいだろうが。いつもそうとは限らないし。

なによりも楽ですからね!





2016年11月10日木曜日

村上春樹エッセー②パーティーが苦手

前項からのつづき

村上春樹エッセー集より

「パーティーが苦手」

・苦手なものが、パーティー・セレモニー・スピーチです。

この三つが重なると悪夢。無理して出ると疲れがどっと出て、仕事が手に着かなくなる。
だからなるべく出ない様にしている。結婚式にも出ない丁重にお断りしている。

今までの人生で楽しいパーティーがあったか?ひとつとして思いだせない。

楽しくなかったパーティーならいくらでも思いだせる、文壇関係のパーティーはおおむね
ひどかった。
理想的なパーティーは10人から15人ぐらいで、名刺交換もせずに静かな声で語り合い
仕事の話しもせず、部屋の向こうでは弦楽四重奏団がモーツァルトを端正に演奏し・・・

こんなパーティーなら足を運んでもいい、誰か開いてくれませんか?・・・・・

一部抜粋。

【たかやまかついち】気持ちなんとなく、わかります!フィンランドの人は、会話が静かだ
そうです。
レストランなんかでも、会話は皆、静かだそうです。こいう国は、村上さんに合うかも。

エッセーはしがき「今週の村上」より
挨拶 という字が書けません!20年前から覚えなくちゃな!と思いつつ
今に至ってます

「手紙が書けない」

「この手紙 返事 書かなくちゃいけないんだけど・・」と思いつつずるずる後回し
そうしているうち義理を欠いたり具合の悪い事になったり・・わりにしょちゅうあります

手紙を書くのが不得意なのではない、いったん心を決めれば特に苦労なくさっさと
書いてしまえる。

なのに書こうという気になれない、そうしているうちに一週間がたち、一ヶ月が過ぎて
しまう。

手紙だけじゃなくて、日記だって書けない、正式な日記は自発的には生まれてこの方
つけたことがない。
でも、仕事に関しては、勤勉で、こまめで、締め切りに遅れることはない。


【たかやまかついち】文章書くのが得意な人でも手紙は別なんですね!私も似た事してます。
手紙は書くまでは時間がかかる、でも一度書き始めるとスラスラ進む結構長い手紙になったりと。

村上春樹さんのエッセー面白いですね!

次回につづく

2016年11月9日水曜日

新規個人ブログでいろいろと

2016年11月9日

仕事のブログはいくつか開設してあるが、個人のブログはなかったので
今月より GOOGLE で、個人ブログを開設

・思い立ったが事を雑記・してみたいと始めました。たかやまかついち。67歳


最近、村上春樹氏の小説読んでみようか!という気になった。きっかけは?

文芸春秋6月号に、村上春樹氏が、小澤征爾がベルリンフィルで久しぶりに指揮をする
というので演奏会を聞きにベルリンに行った時の話しがいろいろと寄稿されていた。
【かなりクラッシック通で、小澤氏とも個人的に親しいようだ】

この寄稿文がかなり長く、読み応えがある。
クラッシック音楽好きな当方としては、こういう記事を読むのは、実に興味深い!

このベルリンフィルが世界最高峰のオーケストラの訳が書かれていた

このオーケストラのコンサートマスターがあの「樫本大進」その前も「安永徹」という日本人
すごいことだと思う!

内容はまたの機会に紹介するとして・・・。

演奏会が終わった後、ロビーで一人のドイツ人女性に

「村上春樹さんですね!私はあなたの本を読み人生が変わりました!」

と声を掛けられ、村上氏は握手とサインをした。

「どの様に変わったのですか?」と聞こうとしたが、そのまま過ぎた。という記事があった。

村上氏は、いつも、ノーベル文学賞の候補に挙がるという小説家だが
私はその村上春樹の小説は、一度も読んでいない・・・・

ドイツ人女性から、こんな声を掛けられた村上氏の小説はどんな小説だろう
日本人として、読まないのも恥ずかしいかも・一度は読んでみるかという気に
させられた。

探していたら

村上氏のエッセイ集「おおきなかぶ、むずかしいアボカド」というのが目に入った

雑誌「アンアン」に寄稿されたエッセーをまとめたものだ

小説ではないので、村上氏を知る上では面白いかな?と・・・。

これが結構、面白い・・「パティーが苦手」「体形について」「夢を見る必要がない」
「手紙が書けない」等々・・・

つづく